今回は恐い危険外来昆虫「ヒアリ」の話。
刺されるとショックを起こして死ぬこともあるというアリ。怖いです。私の住む地域(ど田舎)ではマダニの被害が多いのですが、このヒアリも毒性が強いらしい。
恐がるばかりでもしょうがないので、ヒアリの特性や見分け方、対策法などをまとめましたので参考にして下さいね。
目次
ヒアリの基礎知識
ヒアリは、小型のアリです。漢字で火蟻と書き、刺されるとヤケドのような激しい痛みを生じます。
体は赤茶色、お腹の部分は黒っぽくてつやつやしています。
お尻の毒針に刺されると、毒液の毒性が強いので、人によってはアレルギーのショックを起こし、死に至ることもあります。
ヒアリの出没地域
ヒアリは日本各地に侵入していることがわかっています。
現在、
愛知県春日井市
東京の大井埠頭
尼崎港
神戸港
名古屋港
大阪港
などでヒアリが確認されています。
世界では、アメリカや中国、台湾、オーストラリアなどに住んでいます。
ヒアリの見分け方
ヒアリは赤茶色の小型のアリです。
よく見かける黒っぽいアリは在来種ですが、赤茶色っぽい在来種のアリもいますので判別は困難だと思われます。画像をのせておきますので確認しておいて下さいね。
これがヒアリ↓
・触覚が長い
・全体的に茶色
・お尻が黒っぽくてつやつやしている
↓続いてヒアリに似たアリ↓
画像出典:http://www.env.go.jp/index.html
ヒアリの駆除方法
環境省はヒアリの駆除方法として以下の3つを提案しています。
1熱湯攻撃!
熱湯でヒアリは死ぬようです。ただし、直接かけないと意味ないらしいです。見えてる、地上にいるヒアリには熱湯が効果的。ただし巣の奥に潜んでるヒアリは殺せません。
2殺虫液剤攻撃!
アリ用の殺虫液剤を広範囲にまく方法もあります。これは巣の中まで薬液が行きわたるので効果が高いと思われます。ヒアリだけでなく、在来のアリも根こそぎ殺虫することになります。
3毒餌(どくえさ)攻撃!
アリの殺虫成分入りの毒餌を食べさせる方法です。有名どころではアリの巣コロリですね。それ系のもので巣の奥にいるアリまで駆除できます。
ヒアリに刺された?その確認法
まず、ヒアリにやられたかどうかを推測するための条件が2つあります。
1つ目:ヤケドのような激しい痛みがはしる
2つ目:赤茶色のアリが付近にいる
まずは足とかウデとかに急激に激しい痛みがあれば、虫さされを疑います。そして周りを見渡し、赤茶色のアリが数匹いれば、それがヒアリかもしれません。
↓ヒアリに刺された画像↓
ちなみにヤケドのような激しい痛みを起こす虫は他にもたくさんいます。
私の病院に来る方で、ヤケドのような痛みを訴える虫刺されは
※ヤケド虫
その名もヤケド虫!大きさはアリと同じくらい。この虫の体液に触れると、それこそヤケドのように赤くミミズ腫れのようになったり水疱ができたりします。
話がそれました。。続いてヒアリに刺された時の対処法↓
ヒアリに刺された時の対処法
ヒアリに刺されたっぽい!だって赤茶色のアリが付近にいるし、刺されたところがヒリヒリ痛い!そんなときの対処法です。
1すみやかに人に知らせる
⇒ヒアリに刺されると最悪、ショックを起こして倒れることもありますから、そうなってからでは人を呼べません。ラインでも何でも知り合いに現在地とヒアリに刺されたっぽいことを伝えます。
2しばらく安静にしとく
⇒ダッシュで病院へ!と気持ちは急ぎますが、環境省はそれよりか、20~30分の安静を推奨しています。毒液(アレルギー物質)の入った体で激しい運動は、逆にショックを起こしやすくするからです。安静というか歩くにしてもゆっくりということでしょうね。
3(ショックなし)安静後、特に体調に変化がなければ皮膚科を受診
⇒息苦しさ、動悸、めまいなどの症状がなければ、とりあえずショックの危険はなさそうです。ヒアリの毒液は、ハチ毒と同じ成分も含まれ、その後1~2日程度は大きく腫れる可能性があります。皮膚科を受診して下さい。
3(ショックあり)刺されたあと、急激な体調変化があればすみやかに受診
⇒ヒアリに刺されてから数分~数十分後、息苦しさや動機、めまい、血圧低下、意識がなくなるなどの症状があればアナフィラキシーショックの可能性があります。なるべく早く病院を受診して下さい。
ヒアリを見つけたらここに連絡
ヒアリを見つけたら通報するように環境省では指導しています。
以下のリンクから連絡先に飛びます。
今回は、怖い外来生物ヒアリのことをまとめてみました。ヒアリが見つかった地域では公園で子供を遊ばせるのを控えたり、外出自体を控える方もいるようです。国や自治体のヒアリ駆除が奏功することを期待しています。