子だくさんナースうさぎです。
今回はロキソニンとボルタレンの話。
うちの病院では痛み止めによく処方されるのがロキソニンとボルタレン。この2つの薬は世間でも良く知られていると思います。痛みを取るならロキソニンかボルタレンです。
※セレコックスなども使われるけど私はあまり好きじゃないです。理由はまたの機会に書きます。
それで、ロキソニンとボルタレン、どちらが良く効くのか?それは、人によりけりなんです。痛みの激しい入院患者さんで、ロキソニンが良く効いたって人もいるし、ボルタレンがやっぱり効く、という人もいます。
でも、それだけだとこれから飲む人の参考にならないので、お薬大好きのナースうさぎがロキソニンとボルタレンの違いをまとめてみました。
目次
薬の効く速さ対決
痛み止めを飲む場合、痛みが取れるまでの速さって重要ですよね?
ロキソニンとボルタレン、どちらが早く効くのでしょうか?
早く効くのはロキソニン!
これは薬のインタビューフォームという資料に載っています。
ロキソニンは体内で最高濃度になるまでに約50分
ボルタレンは体内で最高濃度になるまでに約120分
インタビューフォームによると、ロキソニンは飲んでから20分くらいで効き始めるようです。痛みの速さを求める方はロキソニンですね。
追記、ボルタレンは効き始めるまでに30分はかかるようです(添付文書より)
イメージ的に言えば、
ロキソニンはウサギ、ボルタレンはカメ
薬の強さ対決
痛み止めは効く速さだけでなく、強さも重要です。
これは実は数値がないんですよ。でも整形や歯科の先生に聞いたところによると、
圧倒的にボルタレン(が効く!)
歯科の先生なんてはっきり言っちゃってます。
※ちなみにナースうさぎは看護師さんの前は歯科衛生士をしてました。
この歯科の先生の発言は言い過ぎとして、彼の言いたいのはどちらも痛み止めの中では効く方だけど、よりボルタレンが効くってことなんでしょう。
イメージ的には、
ロキソニンは銀メダル、ボルタレンは金メダル
副作用対決
効果とともに気になるのが副作用。これは数値がはっきり出ています。
その結果は・・・
ロキソニンの方が体に優しい!
それぞれの添付文書より抜粋
【ロキソニンの副作用】
13,486例中副作用の報告されたものは409例(3.03%)であった。その主なものは、消化器症状(胃部不快感、腹痛、悪心・嘔吐、食欲不振等2.25%)、浮腫・むくみ(0.59%)、発疹・蕁麻疹等(0.21%)、眠気(0.10%)等が報告されている
【ボルタレンの副作用】
35,653例中2,749例(7.71%)に4,545件の副作用が認められた。症状としては、消化器症状2,365例(6.63%)、ついで浮腫などの全身症状215例(0.60%)、皮膚症状172例(0.48%)などがみられている
副作用の症状の割合は
ロキソニンが3%
ボルタレンは7%
と、圧倒的にボルタレンの副作用の頻度が高いんですね。
胃痛などの消化器症状でも
ロキソニンが2%
ボルタレンが6%
と、ボルタレンの胃などへの刺激が強いことがわかります。
元々胃が弱いって方はロキソニンが良いかもしれません。
イメージ的には、
ロキソニンは画びょう、ボルタレンはクギ
まとめ
今回はロキソニン、ボルタレンの違いを比較してみました。
効く速さはロキソニン
痛みを取る強さはボルタレン
副作用が少ないのはロキソニン
という結果でした。
この結果を受けて、ロキソニンとボルタレンの使い分け方ですが、
頭痛や腰痛など普段使いではロキソニン
骨折や歯を抜いたりして突然の激痛の時はボルタレン
こうゆう感じでしょうかね。
どちらも医療的に大活躍しているこの2つの薬ですが、みなさんもこの記事を参考にうまく使い分けてみて下さいね。